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キリマンジャロ登山(タンザニア)

0001. MM 2005/11/03_18:47:00
photo1 東京からバンコク、アジスアベバ(エチオピア)を経てキリマンジャロ空港に向かいました。航空会社はエチオピア航空。
着陸態勢に入り、キリマンジャロ山の脇に接近し、巨大なジャングルが窓の外に広がっている。山頂には雲がかかり山全体の姿は確認できない。そのままキリマンジャロ国際空港に着陸した。
photo2 この空港に降りた乗客は10人ほどだ。入国審査はあっという間に終わり、荷物もすぐに出てきた。簡単な荷物検査を受けて到着ロビーに出た。閑散としたロビーには出迎える人もまばらだ。はたして交通機関はあるのだろうか。するとタクシーカウンターがあり、アルーシャ/モシ共に50$という表示が目に入った。それ以外ここから脱出する方法はないらしい。それにしても高すぎる。欧米人の旅行者風の人は3人。彼らが出てくるのを待ちシェアしようと思った。しかし最初の二人組は迎えの車が来ていた。あと一人に期待を持とう。しかしこのベルギー人自転車を持って出てきた。終わった。
結局40$に値引きしてもらい空港タクシーで登山基地があるモシヘ向かった。
photo3 タクシー運転手とは中2のとき英語の教科書に出ていたスワヒリ語が今回初めて役に立ち、打ち解けることができた。そしてこのタクシードライバーが信用できそうながガイドを紹介してくれる事になった。タクシーはサバンナの大地をキリマンジャロの麓をめざしてひた走った。大地は真夏のサバンナ。太陽の日差しがジリジリと肌に照りつける。
photo4 モシではニューキャッスルホテルに泊まることにした。フロントでチェックインしていると紹介されたガイドが現れた。彼の名はマタタといい、個人でガイドを仲介している業者だ。とりあえず荷物を置き、明日にでも登りたいので屋上のレストランで早速交渉に入った。マタタが自分へのメッセージが書かれたノートも見せてきた。世界中で目にする日本語で書かれたよくある例のノートだがこのときばかりは真剣に書かれている文章に目を通してみた。特に問題はないだろう。

0002. MM 2005/11/03_18:51:25
photo1  明日出発の一人参加でガイド1人、ポーター1人を雇うことにした。食事はすべて作ってくれるようだ。山小屋や国立公園の入場料が372ドル。それ以外に食事や手数料などが200ドルで合計572ドル。このとき思ったよりかなり安かったのでつい値引き交渉が疎かになってしまったがあとで同じような登山者に聞いてみたらもっと安く登れたらしい。マタタにはかなり得させてしまったようだ。でもこのマタタという男はホテルのフロントの人とも中が良さそうだし、人柄も良さそうなので一安心だ。あとは自分の体力次第か?
photo2 朝8時に出発だが、早く目が覚めた。6時くらいに食堂に行ったらもう準備ができているらしく軽い朝食を口にした。8時にホテルをチェックアウトし、山で使わない荷物をフロントに預けた。その時マタタが現れた。彼に今後5日間世話になるガイドを紹介された。彼の名は「ゴドウィン」。マラングゲートまで車が用意され、荷物を積み込んだ。
写真は昼食のランチボックス。
photo3 いざ出発。ランチボックスが渡され、マタタに見送られ車は出発した。キリマンジャロの山を左手に眺めながら標高1700メートルのマラングゲートへ向かった。けっこうな距離を走り1時間近くかかった。ゲートにはキリマンジャロ国立公園と書かれている。この先は一般のタンザニア人も入るには許可がいるようだ。キリマンジャロ登山は標高1700メートルのこの地から始まる。付き添いの人が国立公園の入園手続きを済ませてくれ、10時20分に出発。初日の今日は単調なジャングルの中の林道ひたすら歩くだけだ。休憩を含め3時間半で初日の山小屋「マンダラハット」に到着した。単調な林道を歩いただけだが標高は1000メートル上がり2720mだ。まだまだこれからだ。
photo4 休憩したあとガイドとポーターの3人で近くのクレーターを見に行った。日が傾くと急に涼しくなってきた。長袖が必要だ。
 マンダラハットは太陽電池の充電による電灯もあり、トイレは水洗で水道もある。かなり快適な設備に少し驚いた。夕食はパンとスパゲティー、スープにスイカ。満腹だ。食後同室のスウェーデン人やイタリア人と雑談していたが、電気があるとはいえ、日が暮れるともう寝るしかないようだ。7時就寝。

0003. MM 2005/11/03_18:53:46
photo1 2日目。
4時起床。まだ外は暗いがもう完全に目が覚めている。7時過ぎ朝食が出された。パンに卵焼き、ソーセージにトマト。そしてフルーツだ。朝食としてはかなり豪華だ。今後毎日同じような朝食が出されることになり、登頂まで朝から単調万全の状態が維持できた。9時前にほとんどの人は出発していった。我々は出発が遅れた。9時15分に出発。途中ほとんどの人を追い抜き、ホロンボハットに到着したのは13時30分。今日の行程は昼休みを含め歩行時間は4時間15分だ。なかなか好タイムだ。
photo2 2日目の今夜の山小屋である「ホロンボハット」は標高3720mで富士山の山頂と同じくらいの高さにある。昨日同じ部屋だったスウェーデン人とは別の部屋になったが、休憩したあと一緒に標高4000メートルの位置にあるゼブラロックまで登ることになった。明日以降のためにも高度を慣らすのにちょうどいい散歩だ。4000メートルくらいまで上がると今まで必ずボーとなる高度障害が出ていたが、今回は全く問題がない。やはりエチオピアに滞在したことが有利に働いているのだろうか?
この山小屋はさすがに森林限界を超えているので日が暮れると寒さを感じる。今夜の同室の人はアメリカ人とドイツ人のおっさんだ。
photo3
photo4

0004. MM 2005/11/03_18:57:42
photo1 昨日まで同じ行程だったイタリア人二人組とアメリカ人のおっさんはこの山小屋でもう一泊してゆっくり登るとのことだ。帰りにすれ違うことになるがとりあえずこの時点でお別れだ。今日からここで二泊した新しい顔ぶれに出会うことになった。日本人はいないが香港人の女の子が登っていた。
photo2 ホロンボハットを9時に出発し4700メートルのキボハットをめざした。標高が上がるほど力がみなぎってくる。ここまで来ると日差しが出ていても風は冷たく手袋が必要だ。汗をかかなくなったので水を飲む回数も減った。本当は高度が上がれば上がるほど水分を取らなくてはならないのだ。しかし水を飲めば飲むほどトイレに行く回数が増える。今日の行程は急な坂がほとんどなく、快適な山歩きだ。高度障害は相変わらず皆無で息苦しさもあまり感じられず4000メートルの大地にいることを忘れてしまう。約4時間15分、ほとんど休憩なしで歩き続け13時30分にキボハットに到着した。
photo3 3日目で最後の山小屋である「キボハット」は標高4700mにあり、水場もなく植物は全く育たない不毛の灰色砂漠地帯だ。午後になると日差しが出ていても風が吹くと寒くてじっとしていられない。とてもじゃないがこの場所には長く滞在したいとは思わない。
とりあえずおやつを食べ、紅茶を飲んでくつろいだあと、5000メートル付近まで高度を上げる散歩に出かけた。5000メートルまで来ても全く問題なしだ。これなら絶対登頂できる。不安はなくなり確信へと変わった。いよいよ今夜アタックだ。
photo4 とりあえずおやつを食べ、紅茶を飲んでくつろいだあと、5000メートル付近まで高度を上げる散歩に出かけた。5000メートルまで来ても全く問題なしだ。これなら絶対登頂できる。不安はなくなり確信へと変わった。いよいよ今夜アタックだ。

0005. MM 2005/11/03_19:01:26
photo1 夜11時に目が覚めた。ビスケットと紅茶を口にし、出発の準備を整えた。フリーズパンツにズボン。上には風と埃よけのためにカッパを着た。乾燥した大地でカッパは少し違和感があるが黄色なのでもしもの時に目立つためにも効果的だ。スキー用のグローブをはめ、テルモスとカメラをディパックに入れ山小屋から出た。外の気温は4度といったところか。今のところそれほど寒さは感じない。夜空を見上げると気の遠くなるような星空が広がっている。空に吸い込まれそうな感じさえする。
photo2 12時15分、ほとんどの人が一斉に出発した。全員ヘッドライトを装着し、まるで提灯行列のようだ。今回山頂をめざす人は約40人。最初みんなと一緒のペースで歩いていたが、ペースが遅いのでどんどん追い抜くことにした。最終的に全員追い抜き先頭に出た。僕以外にも速いイギリス人がいて、そのガイドそして僕のガイドの合わせて4人で先頭を歩くことになった。僕とこのイギリス人以外の人たちとはみるみる差が広がり気がついたときには街の明かりか登山者のヘッドライトか判別がつかないくらい離れてしまった。目標は登頂するのはもちろん一番乗りで登り切ることだ。いつこのイギリス人を追い抜くか。そんなことを考えていたら急に調子が悪くなってきた。息苦しい。
photo3 時間は3時半。時計の高度は標高5500メートルを指している。気温はマイナス9度。一度休憩を入れることにした。これによって休憩なしでそのまま登り続けたイギリス人と大きく間をあけられてしまった。調子に乗って自分のペースよりイギリス人のペースについていこうとしたのがいけなかったのだろうか。とにかくこの時点以降急にペースが落ちた。とはいえ下から誰も登ってくる気配はない。おそらく高度にして百メートル以上の差がついているはずだ。後ろのことはどうでもいいとして確実に山頂まで行きたい。深呼吸をしながら一歩一歩足を進めた。そんな感じで4時半にギルマンズポイントに到着した。
photo4 ギルマンズポイントは火山であるキリマンジャロの火口部分の外輪山にある尾根でマラングルートで初めてキリマンジャロの火口内部が覗きこめる。ここの標高は5681メートルだ。登山者によってはここを山頂と解釈してキリマンジャロ登頂に成功したことにしている人もいる。予定ではここでご来光を見る予定だったが、まだ日の出まで時間があるのでこのまま山頂まで登り続けることにした。

0006. MM 2005/11/03_19:04:23
photo1 急な坂からは解放されたが、道は歩きにくい。岩場をよじ登ったり、雪の凍結でできたアイスバーンの上を滑らないように歩いたり、前に進むごとに体力を消耗してしまう。寒さのため長時間の休憩は禁物だ。だからといって体を動かしているとどんどん体力を消耗してしまう。はっきり言ってどうしょうもない状態だ。とにかく日の出が待ち遠しい。苦しみながら歩き続けマチャミルートの人と合流した。マチャミルートは上級者向けの登山ルートで天候の変化が激しいらしい。しかしこのルートからはどんどん登山客が登ってくる。しかもみんな余裕の表情を浮かべている。それに比べ我がマラングルートからは誰一人として登ってくる者はいない。
photo2 標高は5800メートルを超えている。気温は時計が寒さで止まってしまったので確認できないがマイナス20度くらいになっているかもしれない。山頂の岩盤は目の前に見えている。あともう少しだが、一歩一歩が苦しい。一歩進むたびに深呼吸。その時先に行ったイギリス人が引き返してきた。「もうすぐそこだ、。がんばれ」と励ましてくれる。最後の一踏ん張りだ。その時山頂の人だかりが見えた。6時30分登頂成功だ。その時、同時に日が昇った。岩に腰を下ろした。息をすることさえ苦痛に思えるくらい、体がだるい。何とかカメラを取り出しご来光の撮影に成功した。山頂の氷河が太陽の光に染まる。幻想的な光景だ。今満足感に満ちあふれている。標高5895メートル。アフリカ最高峰・キリマンジャロ・ウフルピーク登頂成功。
photo3 その時、同時に日が昇った。岩に腰を下ろした。息をすることさえ苦痛に思えるくらい、体がだるい。何とかカメラを取り出しご来光の撮影に成功した。山頂の氷河が太陽の光に染まる。幻想的な光景だ。今満足感に満ちあふれている。標高5895メートル。アフリカ最高峰・キリマンジャロ・ウフルピーク登頂成功。
photo4 さて感激は胸にしまい、下山することになった。太陽が昇ってから急に暖かくなり、手袋は必要なくなった。下山途中マラングゲートからの登山客とすれ違ったのはごくわずか。ほとんどの人はギルマンズポイントかそれより下でリタイヤしてしまったようだ。
山頂付近の氷河が美しい。

0007. MM 2005/11/03_19:08:30
photo1 登山時、暗闇だったギルマンズポイントを通過。
標高5681m。
photo2 下山は速い。スキーのゲレンデのような急斜面を砂埃をあげながら滑るように下った。キボハットには8時過ぎに到着。
photo3 キボハットのポーター・ガイド用のテント群が鮮やかだ。
photo4 キボハットで少し休憩して軽く食事をしたあと荷物をまとめ2日目に泊まったホロンボハットまで一気に下山した。ホロンボは水があるので久々に顔を洗うことができた。しかし水は凍るような冷たさだ。それにしても昨夜11時からほとんど何も口にしていないので胃の調子が悪く、頭が痛くなってきた。夕食は一応全部食べたが、消化されず夜中にもどしてしまった。口のまわりは日差しの影響で荒れ出している。登頂成功の後遺症が今頃出てきた。

0008. MM 2005/11/03_19:10:48
photo1 食欲なし。足に力が入らず、下山のペースは遅い。死にそうになりながらマラングゲートに到着した。ものが食べられないとこうも体力が落ちるものなのか。平らな道を歩くのさえ苦痛だ。早くホテルのベッドに横になりたい。
 ゲートで登山終了の手続きをすませ、登頂証明が手渡された。早くホテルに帰ってシャワーを浴びたい。しかし迎えの車が来ておらず乗り合いバスでモシへ戻ることになった。疲れているのに少しカチンと来ただ。マタタは信頼できるガイドを斡旋しているようだが、どこか抜けている。でも今回の目標は成功し、満足度100パーセントだ。
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0009. MM 2006/12/02_19:35:04
photo1 キリマンジャロ・ウフルピーク(5895m)登頂を証明する証書。登頂した者はもれなくもらえる。発行のためのよけいな手数料はかからない。


キリマンジャロ登山
無事成功

【おわり】
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