旅BBS (テキスト版)
tabibbs.com
旅BBS(本体) は、 ここをクリック
※このページは、旅BBS『画像掲示板』のテキストページです。 旅BBS『画像掲示板』本体へは、ここをクリックしてお進み下さい。

旅BBSメニュー>海外情報ノート
ユーラシア横断(シベリア経由)北京〜ヘルシンキ

0001. MM 2005/12/21_00:12:03
photo1 2001年4月。ユーラシア大陸をシベリア鉄道で横断することにした。
前回は約半年間かけて南アジアを経由し、ユーラシア大陸最西端のポルトガルにあるロカ岬を目指すものだった。今回は北回りでシベリア鉄道経由の旅行だ。はっきり言って今回のルートは列車に乗ってしまえばあとはジッとしているだけでモスクワまで行ってしまう。何も考えなくていいしとても楽な旅行だ。唯一残る不安は安く行きたいがためにビザを北京で取得するなどすべて現地手配でその手続きがスムーズに行くのかということだ。また政情不安のロシアの治安も心配だ。とはいえ昔から多くの日本人がヨーロッパをめざすべくとった歴史あるルートだし、噂ほどロシアはひどい場所ではないだろう。
photo2 ロシアビザに関しては日本で取得する場合、すべての行程を予約し完全手配旅行を組まないとビザがおりないなど、今まで行きたいと思いつつもなかなか行く決心が固まらなかった。でも今回ユナイテッド航空のマイレージの無料航空券をうまく使う事ができる機会がやってきた。とりあえず北京に行ってみてその後は北京で取得できるロシア・ビザの状況によってシベリア鉄道の旅を決行するかどうか考える。
もしモスクワに行ければバルト三国縦断、そして未だに行ってないポーランドやチェコにも足を伸ばせるだろう。期間は1ヶ月。帰国便はとりあえず香港から東京まで予約を入れることにした。
 何がともあれ北京次第だ。
photo3 今回利用の航空会社は全日空だ。ユナイテッド航空のパートナー会社ということで現在ユナイテッド航空が運行していない北京線は全日空利用となる。国際線の全日空に乗るのは初めてだ。一度も乗ったことのない航空会社に無料で乗るのも妙な話だ。全日空北京行きの機体はちょっとボロい。何でも新しくしたがる日本の航空会社がこれでは情けない。北京まで4時間のフライトでお菓子とドリンクサービス。そして機内食と2回に分けるのは無理があるんじゃないのかと思ってしまう。忙しそうに動き回っているスチュワーデスを見ていると気の毒だ。
photo4 北京に到着。気温18度と予想以上に暖かい。日本の援助で作られた北京首都空港は開港間もなく近代的だ。しかし一気に客が押し寄せたので入国審査場は長蛇の列が出来てしまった。結局ここでも30分待たされ、荷物を受け取り到着ロビーに出た。

0002. MM 2005/12/21_00:16:50
photo1 空港バスで市内へと向かった。空港から片側3車線の高速道路が整備されている。途中の風景はだだっ広い広場と高層アパート、共産主義の雰囲気が満ちあふれている。日曜ということで渋滞もなくすぐに北京駅に到着した。北京駅から地下鉄で和平門へ向かい、再び14路の市バスに乗り換え、洋橋の京華飯店を目指した。そして宿はすぐに見つかった。北京の交通機関は実に使いやすい。
photo2 京華飯店は北京最安値の宿だ。とはいえ中国ではよくありがちな中級ホテルの一部を金のない外国人旅行者のためにドミトリーとして開放しているだけで外観やロビーは豪華だ。シャワートイレは相変わらず宿泊者に対しての割合が少ないが、部屋は快適だ。部屋は20人部屋で中に3人の日本人が泊まっていた。とりあえず一緒に中華料理を食べに行く仲間がいるので食事に苦労することはなさそうだ。その中の一人K君が僕と同じく3日後のモスクワ行きシベリア鉄道に乗るつもりだということでいろいろ情報を得ることができた。
photo3 せっかく北京に来たので観光しなくてはならない。
有名な万里の長城にもいろいろあるらしいが、一番有名な「八達嶺(バーダーリン)」へ行くことにした。北京の観光名所といえば天安門とここしか思い浮かばない。今日も相変わらず靄がかかっていてすっきりしない天気だが雨は降らない気がする。
photo4 天安門

0003. MM 2005/12/21_21:34:43
photo1 出発の日は5時起床。出発の準備を整え、ホテルのレストランで朝食を取る事にした。まだ5時半だが、もう営業しているところが中国らしい。
 いよいよ出発だが荷物が多い。2人いるし、お金もあまっているしタクシーで北京駅に向かうことにした。モスクワ行きのホームは一番手前の国際線ホームで階段を使わずに列車に乗り込むことができた。K君は5号車で僕は11号車。少し離れているが、この先6日間もあるのでちょくちょく会いに行けるだろう。
photo2 吹き抜けの近代的な北京駅構内。
photo3 車内はけっこう込んでいてそのほとんどがモンゴル人だ。同じ部屋にはモンゴル人2人、もう一人は日本人だった。彼の名前はAさん。ロンドンに留学している人で一時帰国し今回列車でヨーロッパに戻る計画らしい。とにかく僕は上段ベッドなのでのんびりくつろぐ事ができる。車両は硬臥(二等寝台)だが、設備やスペースは中国国内列車の軟臥(一等寝台)と同じぐらいゆとりがある。
photo4 北京発モスクワ行きの鉄道の旅が始まる。

0004. MM 2005/12/21_21:43:55
photo1 途中の停車駅にて
photo2 驚いたことに食事付きだった。(中国だけかもしれないが)車内ではあまり金を使う機会がなさそうだ。食券を手に昼食も夕食もK君を誘って食堂車に向かい、3人で食べることにした。車窓を見ながら中華を食べる。なかなか優雅な旅行だ。優雅な旅行だ。
photo3 夜8時半、中国側の国境駅ERLIAN「二連」に到着した。ここからモンゴル領に入る際、線路の幅が変わる。食堂車はモンゴル車両につけ替えられ、その他の車両は台車交換される。そのためこの駅で3時間近く停車することになる。列車を降りる際、出国審査がありスタンプをもらってから列車を降りた。ホームで待っていると台車交換を終えた列車が静かにホームに入ってきた。列車に乗り込みベッドで横になったらそのまま眠ってしまった。
photo4 そのまま朝になり、窓の外はうっすら雪化粧したモンゴルの大地が広がっている。そんな中列車は延々と走り続けていた。

0005. MM 2005/12/21_22:56:13
photo1 モンゴルの凍り付いた大地を快走。
photo2 モンゴルの首都、ウランバートル駅に停車。停車時間はわずかに20分ほどだった。
photo3 駅前にはクロネコヤマトの配送車がそのままの塗装で走っていた。
photo4

0006. MM 2005/12/21_23:01:42
photo1 シベリア鉄道の二等寝台。個室でゆったりしているので中国国内だと軟臥(一等)レベルだ。
photo2 行き先表示(北京からモスクワ)
photo3 同じ列車に乗り合わせた外国人旅行者が食堂車に集結。デンマーク人、オーストラリア人、日本人。とりあえずウォッカで乾杯。
photo4 二日目、世界一の深さを誇るバイカル湖が見えてきた。しかし湖畔は凍り付いていた。

0007. MM 2005/12/21_23:06:28
photo1 イルクーツクに到着した。この駅も停車時間は15分だ。この駅には物売りが少なく買い物もできないが、ホームでシベリアの空気を吸うことにした。
photo2
photo3 イルクーツクを出発。架線が複雑に交差する。ロシアが鉄道王国であるのが伺える。
photo4

0008. MM 2005/12/21_23:14:58
photo1 シベリアの駅にて。ほとんどの駅が停車時間は20分ほど。でも時折駅でホームに降りて外の空気を吸わないときが狂う。
photo2 けっこう人が多いが我々の車両にはまり乗客が乗って区なかった。
photo3 ロシアの大動脈だけあり、保線状況もよい。
photo4

0009. MM 2005/12/21_23:17:10
photo1 シベリア中央部最大の都市ノボシビルスクに到着した。
photo2 シベリア鉄道の燃料は主に石炭だ。途中の駅で石炭が積み込まれた。
photo3
photo4

0010. MM 2005/12/21_23:20:49
photo1 利用したシベリア鉄道は中国車両ということで車掌も中国人だった。本場中国の悪名高い無愛想な服務員とは違い、いろいろ親切にしてもらい気さくな人たちだった。
photo2 北京を出て6日目。車窓には次第にビルが増え、都会へと入ってきた。とはいえ共産色の強い高層アパートとトロリーバス。町中にはゴミが散乱している汚い街だ。ここはかつての文明国だが今となっては途上国だ。
モスクワもすぐだ。
photo3
photo4

0011. MM 2005/12/23_17:39:44
photo1 列車は終点であるモスクワのヤブロスラブリ駅に到着した。ホームには屋根もなくずいぶん殺風景だ。
駅の第一印象は殺風景だったが、駅前は人でごった返し、まっすぐ歩けない状態だ。タクシーの客引きなどからも頻繁に声がかかる。でも問題はこれからだ。
photo2 モスクワの地下鉄は深い。いったい何メートル位あるのかわからないが、薄汚いエスカレーターが地中深く潜り込んでいる。そしてスピードはかなり速い。ヤブロスラブリ駅周辺はそれほど地下鉄は入り組んでないはずなのに、なぜこんなに深く掘る必要があったのだろうか。やはり核シェルターの役割を果たしているのだろう。長いエスカレーターを下りたどり着いた空間はアンティークなシャンデリア、そして彫刻が目に飛び込んできた。薄暗いが何とも高級感のある地下鉄のホームだ。最初見とれてしまった。
photo3 モスクワの地下鉄駅構内や車内は完全なキリル文字の世界で英語の表示は全くない。駅の名前もキリル文字表示のみなのでガイドブックと照らし合わせなんとか文字を解読し目的の駅までの数を確認する。しかしモスクワの地下鉄は駅と駅の間の距離が妙に長く、途中でわからなくなってしまう。また乗り換えの際適当に人の流れについていき、違う方向のエスカレーターに乗ったしまったらおしまいだ。同じ場所に戻ってくるのに相当時間がかかってしまう。とにかく路線名などをすべて確認しながら歩かないととんでもないことになる。慣れれば便利なんだろうけど今着いたばかりの僕たちにとってとても神経を使う交通機関だ。
photo4 北京から一緒だったAさんはモスクワのホテルを予約してあるので、今日の夕方、赤の広場の前で待ち合わせする事にし、いったん途中の駅で別れることにした。僕とK君は北京で仕入れたホテル情報を頼りに目的の宿に向かった。

0012. MM 2005/12/23_17:40:48
photo1 リャザン大通り駅で降り、地上に出たらホテルの入っている建物はすぐにわかった。13階以上の建物は一つしかない。ひときわ目立つ高層ビルの13階にユースホステルは入っている。ドミトリーで1泊16ドルと西ヨーロッパ並の値段だが、お湯はちゃんと出て部屋にはしっかり暖房が入っているので納得の値段だ。とはいえ3人用のドミトリーはK君と二人で独占状態なので事実上ツインルーム的な感覚だ。13階だけのことはあって窓からモスクワの整然と並んだ高層住宅が一望でき、遙か向こうにはスターリン建築様式の高層ビルが見える。わざわざ遠くまで来た甲斐があった。
photo2 窓からの眺め。
photo3
photo4

0013. MM 2005/12/23_18:19:18
photo1 連邦内閣ビル(左)と文化人アパート。連邦内閣ビルはホワイトハウスとも呼ばれ、ここは91年のクーデターの時ミサイルが撃ち込まれたりして、僕の中で強く印象に残っている。
photo2 スターリン建築の代表格「ウクライナホテル」。そんなに高くないので泊まってみたかった。
photo3 赤の広場にあるロシア正教の寺院。
photo4 ボリショイ劇場の隣にあるグム百貨店でウインドショッピングを楽しんだ。

0014. MM 2005/12/23_18:22:47
photo1 アルバート通りの方へ行ってみた。ここは歩行者天国になっていてクレムリン周辺と共にモスクワで最も観る場所の一つだ。ここはクレムリン周辺と違い、警官がまったくいないので理不尽な職務質問を受けることもない。
photo2 なぜかドトールコーヒーがあった。
photo3 マクドナルドに行ってみた。マクドナルドは大繁盛していて席はほぼ満席。少し待っていたら横の席が空き座ることができた。ロシアのマクドナルドにセット価格はなく単品で頼んでも値段は一緒だ。ビッグマックが36ルーブル(160円)でMサイズのセットにすると79ルーブル(350円)だ。モスクワの他のレストランに比べると決して高くない。しかしこの店は回転が速く客が次から次へと入ってくるので食後はゆっくりできない。
photo4

0015. MM 2005/12/23_18:28:31
photo1 ヘルシンキ行きの列車はレニングラード駅から出発する。出発前日、レニングラード駅に行ったら切符売り場は長蛇の列だった。愕然としたが国際列車の切符売り場は別の場所だった。2階のきれいな窓口で英語が通じ客に対しての笑顔もある。そこだけ気分はフィンランドだ。値段も心配したほど高くなく寝台車で79ドルだった。
photo2 当日22時前にレニングラード駅のホームへ向かった。列車はすでに入線していてロシア製の車両で外観は少しボロいが、車中は清潔でお湯も出るし快適だ。4人用コンパートメントだが同室の人は紳士的なロシア人がひとりだけ。
22:17、モスクワを出発。
photo3 ロシア側の国境駅に到着したとき目が覚めた。パスポートは車掌に預けてあるので税関申告書のチェックと荷物検査だけだ。ロシアとフィンランドとの時差は1時間。時計を1時間遅らせた。
しばらくしてあたりの建物や道路、線路の枕木などがきれいになり、フィンランドの国境駅に到着した。パスポートにEU入国のスタンプが押された。ちょっと安心。
photo4 同室のロシア人は終点の一つ手前で降りていった。その10分後、ヘルシンキ中央駅に到着した。ゴミひとつ落ちてないホーム、ガラス張りの屋根が眩しい。とりあえず駅前に出た。右も左もわからないがここでは悪質警官やスリの心配もない。ただ酔っぱらいは見かけたが。

0016. MM 2005/12/23_18:35:12
photo1 北京からヘルシンキまでの移動費等。(2001年4月)


ロシアビザ・北京で取得(エクスプレス/翌日発給120US$)
シベリア鉄道(北京からモスクワ)二等1602元(24270円)。
モスクワからヘルシンキ二等寝台79US$。
photo2
photo3
photo4

0017. MM 2005/12/23_18:42:19
photo1 ヘルシンキ中央駅
photo2
photo3
photo4

旅BBSトップ旅BBS(テキスト版)スレッド一覧